05年新種牡馬情報


クロフネ
-芦毛の怪物来襲-

短評・プロフィール・血統
注目産駒

■戦績
●馬主
金子真人氏

●所属厩舎
栗東・松田国英厩舎

●主戦騎手
武豊騎手

●生涯戦績
10戦6勝 2着1回

●重賞勝利
01年ジャパンCダート(G1)
01年NHKマイルC(G1)
01年武蔵野S(G3)
01年毎日杯(G3)

■戦績解説
 00年10月14日、516キロという馬体重で臨んだデビュー戦ではエイシンスペンサーの2着に敗れているが、中1週の2戦目では、道中揉まれる不利もありながら好位を楽に追走すると、直線では持ったまま上がり34.8秒の脚で楽勝。勝ち時計の2.00.7は京都・芝2000mの3歳レコードという好時計で、クロフネ来襲の予感を感じさせるに十分の勝ちっぷりだった。

 3戦目に迎えたのは出世レースとして知られるエリカ賞。息の長い活躍をしていたチアズブライトリー、05年天皇賞・春で2着に健闘したビッグゴールドなどが名を連ねていた同レース、クロフネは好位の外を追走すると、4角で進出して、直線2着以下を3馬身以上突き放す圧勝で連勝を飾った。勝ち時計の2.01.2は阪神・芝2000mの3歳レコード。2戦続けてのレコード勝ちに、クロフネの名は一気に鳴り響くことになった。

 00年最後のレースとなったラジオたんぱ杯3歳S(G3)では、圧倒的な1番人気に支持されたものの、直線に入って外から並びかけられたアグネスタキオンに一気に抜き去られると、ジャングルポケットにもかわされて3着敗退。完敗だった。

 しかし、クロフネはここで終わらなかった。否、ここからが始まりだったのかもしれない。年明け初戦の毎日杯(G3)を1.58.6という脅威的な時計で快勝すると、続くNHKマイルC(G1)では、名手武豊の手綱に導かれ、単騎で逃げたグラスエイコウオーをゴール直前差し切り初G1制覇。直線に入ってなお、中団。誰もが届かない、そう思われたグラスエイコウオーとの差を一完歩、一完歩追い詰めるその脚に誰もが釘付けにされた。

 いよいよ迎えた東京優駿。初めてマルガイにダービーが開放されたその年に、クロフネという名の芦毛の怪物が来襲。しかし、NHKマイルC→ダービーの疲れからか、結果は5着だった。

 秋初戦となった神戸新聞杯(G2)でも3着、続いての目標としていた天皇賞・秋(G1)を除外される。何か歯車が食い違い始めていたクロフネに、松田国英調教師は悩んだ末、ダート重賞である武蔵野S参戦という道を用意した。そして、クロフネの逆襲は始まった。

 血統的には合うと思われたものの、初ダート。不安が交錯する中迎えた武蔵野S、終わってみれば9馬身差圧勝。強い、強すぎる。1.33.3のレコード勝ちというおまけつきで、その強さに誰もが息を呑んだ。そして、クロフネの名を世界を轟かせたジャパンCダート。アメリカのリドパレスを相手にせずに、7馬身差圧勝。そして4度目のレコード。「次は世界だ」、日本のクロフネが世界に向けて出航しようとした矢先、屈腱炎を発症し、引退となった。

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